飼育の基本をまとめました。
種類により、微妙に飼育方法が変わります。
詳しくは、飼育書・インターネットをご参照ください。
★直射日光のあたる場所へは絶対に置かないでください。
★日中の閉め切った車の中へは絶対に置かないでください。
●飼育容器は固体の大きさに合わせ適度なものを用意。
市販のプラスチックケースで問題ありませんが、カブト・クワガタは乾燥を嫌います。
チップが乾いていたら必ずキリフキしましょう。当店では昆虫専用飼育ケースを取り扱っています。
コバエが入らず、キリフキいらず、仕切り板によるオスメス同時飼育も可能です。この機会にご検討ください。
●オス・メスは別々に飼育。
繁殖のため交尾させる時以外はオスメスは別々に飼育しましょう。これは無駄な交尾で寿命が短くなるのを防ぐだけではなく、気の荒いオスがメスを殺してしまう事故を防ぐためです。
●飼育ケースに入れるものはマット、止まり木
市販のクヌギマット・オガクズ等必ずひいてあげてください。何もひかないとプラケースで足が滑り、ストレスがたまります。
カブトムシ・クワガタムシは転倒すると、自分で起き上がれないことがあり、無駄な体力を使い、寿命をちじめてしまいます。
止まり木、えさ皿木等を入れておくと、それを足場に起き上がります。
●えさは昆虫用ゼりー。
えさには市販の昆虫用ゼりーをあげてください。各メーカーでいろいろな種類が発売されています。
トレハロース入り、高タンパクな物が良いでしょう。あまり安い物は寿命を短くしてしまいます。
たまには果物(バナナ・モモ)をあげてください。昆虫が大変喜びます。スイカ等水分の多い物は下痢をするのでやめましょう。
●飼育温度は25度。
種類により、高温を好む物、低温を好む物、どちらにも強い物がいます。
スタッフにお尋ねください。わからない場合は25度を目安にしてください。夏場はクーラーのある部屋か、風通しの良い日陰に置いてください。
冬場はプレートヒーター等を使うか、冷蔵庫の上等暖かい場所へ移してあげてください。
●繁殖にチャレンジしてみよう。
カブトムシ系はカブトマットへじかに卵を生みます。クワガタムシは材(クヌギ・コナラの朽木)へ産みます。
その後、約1ヶ月で幼虫に孵化し、1令2令3令と成長していきます。
カブトムシ系はカブトムシマットでそのまま飼育。クワガタムシは菌糸ビンに移して飼育しましょう。
種類により、かなりの違いがありますので、スタッフに聞くか、飼育書、インターネットで調べて見ると良いでしょう。
●飼育容器はメスで小プラケ、オスで中プラケ以上を用意。
1・2令幼虫はまだ小さいため、プラスチックケース(以下プラケ)のミニでも飼育可能ですが、
2・3ヵ月もすると3令幼虫に加齢し、大きな容器が必要になります。
最低でもメス幼虫で、プラケ小サイズ(容量4リッター)オス幼虫で、プラケ中サイズ(容量8リッター)を
用意しましょう。もちろんもっと大きな飼育ケースが用意できればベストです。
また、幼虫同士のケンカ等を避けるため、単独飼育が基本となります。
●適正飼育温度は24度
直射日光はさけ、薄暗い場所で飼育しましょう。夏季の場合、27度以下を保ち、30度以上の高温は避けましょう。
瞬間的に30度を越えてもすぐに死ぬことはありませんが、長く続くと死んでしまいます。
外出時等で、エアコンを切る場合も高温が続かないような工夫が必要です。
冬期の場合、最低でも15度以下にならないようパネルヒーターを利用したり、温室に入れる等の工夫が必要です。
幼虫にとっての理想の温度は23~24度を保つことです。高温で飼育すると早くに羽化しますが、小さな成虫になってしまいます。
逆に15度以下の低温だと幼虫の食がなかなか進まず、羽化まで3年近くもかかることがあります。
●新鮮、良質なマットで大型を狙おう
マットは幼虫のすみかであり、餌でもあります。自作も可能ですが市販の外国産カブトムシ用完熟マットをご使用ください。
弊社オリジナルマットは、特別に配合した最高級マットです。ご購入いただければ幸いです。
マット使用の注意点、マットは乾燥している場合がありますので、水分調整してから使用しましょう。
水分量はギュッと握って固まる程度です。水がにじみでるようなら加水のし過ぎです。
またマットにより、使用中最発酵してしまう場合があります。使用の前3日~1週間はビニール袋から出し、空気とまぜてください。
温度の上昇がないのを確認の上、ご使用ください。
マットの交換時期は飼育スペースによって異なりますが、フンの量を見ながら、月1回を目安に最低でも3ヵ月に一度は交換してください。
ただあまり頻繁に交換するのは、幼虫にストレスが貯まるのか、大きく育たないという実験結果も出ています。
交換の際には全交換はせず、古いマット4分の1に新しいマットを混ぜる形で行うと幼虫のストレス軽減になると思われます。
(特にマットの銘柄を変えた場合はご注意ください。)
●コバエ、ダニ、線虫等の害虫
マットを使用していると、次第にコバエ、ダニ、線虫等の害虫が湧き出てくる場合があります。
少量なら直接幼虫に対する害は少ないですが、大量に発生してしまった場合は駆除もしくはマット交換が必要となります。
害虫が多く発生しているマットは通常よりマットの劣化が速く進みます。
●大きなヘラクレスオオカブトを羽化させるには
誰しも長期に渡り、愛情を持って飼育したヘラクレスを大きく育てたいと思うはずです。
カブトムシ、クワガタムシの仲間は成虫になってからではそれ以上大きく育ちません。
幼虫を大切に飼育することが大型成虫を得る唯一の方法です。
適切な飼育温度をキープする、ゆるす限り大きなスペースを用意してあげる、
良質で新鮮なマットを幼虫にストレスがかからない程度に絶えず交換し用意する。
温度・スペース・マットこの3点が大きな幼虫を得る鍵です。幼虫の体重が100g越えを
是非目指してください。
お客さまも幼虫の大きさ等に一喜一憂し、飼育を楽しんでいただければ幸いです。